乾燥肌対策に、お肌プルプルの保湿成分として定番の「セラミド」。セラミド入りの化粧水や乳液、サプリメントを積極的に用いている方もいらっしゃるでしょう。
でも、あなたはセラミドのホントのところ、知っていますか?
セラミドってそもそも何?どんな効果が期待できるの?上手に取り入れるコツなどをお話します。
セラミドって、そもそもどんな物質なんでしょうか?
肌は表皮と真皮の二重構造になっていて、肌の表面にあるのが表皮です。表皮の中でも、一番外側の「角層」はお肌の外部からの刺激から守ってくれています。厚さは、わずか0.02mmでも、お肌を守る重要ポジションなのです。
角層は、角質がまるでレンガのように積み重なってできています。このレンガを繋げる接着材のような役目を持っているのが、セラミドです。
セラミドそのものは、体の中の水分の蒸発をとどめる保湿の役割もあります。つまり、お肌の外からの刺激から守りつつ、潤いを保ってくれるのがセラミドなのです。
セラミドが減るとどうなるの?
セラミドが減ると、角層の接着の力が弱まります。と、いうことは、外からの刺激にも弱くなり、さらに保湿力も低下するということですね。
保湿力が弱まると、お肌はカサカサしてきますし、かゆみを伴うことも…。お肌を正常に保つには、セラミドがしっかりと働いてくれていることが大切なのです。
このセラミドは、残念ながら年と共に減ってしまいます。赤ちゃん時代のお肌がぷるっぷるなのは、セラミドがたっぷりあるから。子供時代、学生時代を過ごすうちに、だんだんとセラミドが少なくなります。年齢を重ねていくうちに、乾燥肌になったり敏感肌になったりするのはそのためです。
お肌の水分を保って、もち肌でいるためにはセラミドを補う必要があるんですね。とはいえ、セラミドはサプリメントで中から補うのは難しいのがホントのところ。そもそも、体の中の新陳代謝のときにできる物質であり、年を取ると造り出すのがたいへんなのです。だからこそ、美容液や化粧水などで外側から補うほうが良いんですよ。
セラミドを増やすための化粧品選びとは?
セラミドをお肌に補うためには、乳液や美容液などの外側からつける化粧品を用いることが一つの方法です。
でも、セラミド、と名がつけば何でも良いわけではありません。
セラミドには「ヒト型」「動物性」「植物性」といった天然成分でできたものと、「合成セラミド(疑似セラミド)」があります。
実は、人間のお肌にあるセラミドに近いかどうか?がセラミド化粧品選びの重要なポイントです。
私たちのお肌の中にあるセラミドに最も近いのは「ヒト型セラミド」。
植物性のセラミド入りの化粧品に書かれている「これは天然成分のセラミドですよ、植物から生まれて安心ですよ」という言葉。一見、良さそうですよね。
でも、より効果的に保湿力を得るならば、ヒト型セラミド配合のものを選ぶと効果的です。
また、セラミドは水には溶けないので、化粧水よりもセラミド配合の美容液や乳液など少しとろみのあるものがおすすめです。
まとめ
- セラミドはお肌の角層の物質の接着材の役割がある
- セラミドは水分を保つ力もある
- セラミド配合美容液は、「ヒト型セラミド」がおすすめ。
- 化粧水よりも、美容液や乳液が良い。
最近ではさまざまなセラミド化粧品が出ています。
せっかく使うならば、より効果がが期待できるものを選びたいですね。