初夏から夏にかけて、気温の上昇に合わせて水分が欠かせません。
水分が不足すると、体の中の栄養を運ぶ血液にも影響がありますし、
体温の調節もうまくいかずに熱中症になってしまったりと、
様々な不調を引き起こしてしまいます。
汗をかく季節は特に意識して水を飲むことが大切ですね。
最近では、普通の水を飲むだけでなく、
水に香りや味が付いた「フレーバーウォーター」が注目されています。
フレーバーウォーターは、別名デトックスウォーターともよばれ、
夏の水分補給だけでない効果が期待できるってご存知ですか?
この記事で伝えたいこと
フレーバーウォーターとは?市販のボトル入りでもいいの?
フレーバーウォーターとは、香りや味を付けた水のこと。
最近では、多くの飲料水メーカーが、
フレーバーウォーターを販売しています。
コンビニやスーパーマーケットで、
ペットボトル入りで市販されているものを
見たことがあるのではないでしょうか?
例えば、いろはす「桃」「温州みかん」「りんご」
南アルプス天然水「ヨーグリーナ」、「朝摘みオレンジ」
コカ・コーラ「Toreta!」など、さまざまな種類があります。
紅茶のフレーバーウォーター、
「サントリー天然水プレミアムモーニングティーレモン」も人気です。
ボトルが透明で見た目にも味も清涼感があり、
真夏にごくごく飲みたくなってしまいますね。
真夏に水分補給をするという目的で見ると
これらのフレーバーウォーターも悪くはありません。
ただし、水だと思って飲んでいるとちょっとした落とし穴が。
市販のフレーバーウォーターは
厳密には清涼飲料水という分類になります。
フルーツのエキスだけでなく、
甘みを加えているものも多々あります。
酸味料、香料なども含まれているので、
飲み過ぎには注意が必要です。
市販のペットボトル入りのフレーバーウォーターは、
清涼感が欲しいなと思った時に、
嗜好品の一つとして飲むのが良いと考えます。
フレーバーウォーターに期待される効果
今回お話したいのは、自分で作るフレーバーウォーターについてです。
自作のフレーバーウォーターは、
天然のハーブやフルーツを水に漬けて作ります。
漬けたものの香りや味が水にうつりますから、
ただ、お水をそのまま飲むよりも飲みやすいです。
糖分も塩分も加えていないので、
水分補給目的で飲んでも安心です。
フレーバーウォーターでは、
漬け込むフルーツやハーブの成分も溶け込みます。
フルーツやハーブの種類によって、
老廃物を排出したり、利尿作用があったり、
疲労回復や便通を促す、といった効果が期待できます。
自分で作ったフレーバーウォーターが、
デトックスウォーターともよばれるのはそのためです。
欧米では食事中の水代わりや、
汗をかいた時の水分補給のために、習慣的に飲まれているのです。
かんたん!フレーバーウォーターを自分で作る方法
フレーバーウォーターは
誰でも簡単に自宅で作ることができます。
<用意するもの>
水とハーブ、フルーツ適宜。
漬けこむ容器は、500mlくらいの容量の蓋つきの瓶などでOKです。
分量は水500mlに対して
フルーツやハーブが1/3くらいの量を目安にします。
かんきつ類は皮をしっかりとむいて。
メロンも皮をとって、容器に入る大きさにザクザク切ります。
いちごやブルーベリーは、ヘタを取ればそのまま使えます。
ベリー類は冷凍のものを使うと、成分がしみ出しやすいのでお勧めです。
ハーブはよく洗って容器に入る大きさにちぎるか、
キッチンばさみで刻みます。
全ての材料を容器にいれ、水を注いで蓋をします。
たったこれだけです(^^)
すぐに飲むと、成分が出ていなくてもったいないので、
3、4時間置くと良いでしょう。
作ったフレーバーウォーターは、蓋をきっちり締めて
冷蔵庫で保管します。
保存期間は2日以内。
出来るだけ早く飲みきるようにします。
フレーバーウォーターをもっとおいしく、効果的に作るには?
味が無くておいしくない…と感じたら、
はちみつを入れると優しい甘さに。
しかも、はちみつの栄養もちょっぴりプラスされてお得感ありです。
フレーバーウォーターは、漬けこむための水の選び方で、
期待できる健康効果が異なります。
例えば、ミネラルウォーターの代名詞ともいえるevianや
ヴィッテルは、硬水と呼ばれ、
硬度が高く、ミネラル分も豊富。
フレーバーウォーターに使うと、
ミネラルもついでに摂れるというメリットがあります。
また、便通の改善にも役立ちます。
ちょっと飲みにくいのが難点ですけれどね。
日本人が飲み慣れているのが軟水で、
南アルプス天然水、クリスタルガイザーなどです。
これはミネラル分は少ないので、飲みやすいのが良い所。
老廃物を外に出したいときや、
疲れ気味のときのフレーバーウォーターのベースにぴったりです。
サンペレグリノやペリエなどの炭酸水ならば、
含まれる炭酸により、血流をUPして夏の冷えにも効果的です。
炭酸入りのお水は、飲むとちょっとお腹が張りますので、
食前に飲むことで、食べ過ぎを防げます。
間接的にダイエットに良いのです。
フレーバーウォーターに効果をプラスする果物やハーブ
漬け込む材料によって、
フレーバーウォーターに期待できる効果が変わってきます。
おすすめ果物と期待できる効果
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- レモン・ライム・オレンジ
かんきつ類はビタミンCがたっぷり。
ビタミンCは美肌のビタミン。
抗酸化作用や、コラーゲン生成促進に。
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- りんご
リンゴポリフェノールが、アンチエイジングや
血流改善に役立ちます。
-
- いちご・ラズベリー・ブルーベリー
いわゆる「ベリー」類はその色素に注目。
赤色はアントシアニンがたくさん含まれている証拠。
アントシアニンは抗酸化作用が高いです。
シミやむくみにも良いです。
凍ったミックスベリーが使い勝手が良く、
成分が溶け出しやすいです。
-
- キウイ
とにかくビタミンCが豊富。
かんきつ類と同じように、美肌力UPにぴったりの果物です。
胃もたれの緩和にも役立ちます。
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- メロン・すいか・きゅうり
メロン、スイカなどのウリ科の特徴はカリウム。
体に入ったナトリウムの排出を促すので、
むくみが気になるときに飲みたいです。
おすすめハーブと期待できる効果
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- しょうが
体を温めるショウガオール、
免疫を助けるジンゲロールが含まれています。
冷えが気になるときにプラス。
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- ミント
スッとした清涼感のある香りが特徴のミント。
香りによる鎮静効果や消化促進効果、
また、抗菌作用にも期待できます。
-
- ローズマリー
ローズマリーは抗酸化力がとても高いハーブです。
アンチエイジングに期待したいときに入れます。
他にも、抗菌効果や、血流UP効果も。
-
- レモングラス
力強いレモンのような香りが特徴のハーブ。
香り成分のシトラールには、血管を広げる効果があり、
血液に乗せて栄養分を体の隅々まで届けられます。
他にも、殺菌効果があります。
ゲラニオールという成分には、肌荒れ予防の役割も。
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- パクチー
体の中に溜まった毒素を外に出す働きや、
消化促進の働きがある。
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- 大葉
しそ、ともよばれ、古くから日本の食卓でもお馴染み。
カロテンがたっぷり含まれています。
血行促進やお肌をなめらかにする働きに期待です。
他にはカルシウムや鉄分も。
独特の香りにはリラックス効果があります。
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- オレガノ
オレガノと言えば肉料理の臭みけしなどでよく登場しますね。
胃腸によく、消化を助ける働きのあるハーブです。
また、疲労回復効果も期待できます。
最後に:フレーバーウォーターに使った果物は食べるの?
フレーバーウォーターに果物は欠かせません。
2日程度で飲みきるのが基本ですが、
飲み切ってしまったら、もう一度水を足してもOKです。
フレーバーウォーターに使った果物は、
どうしたらいいのか?と素朴な疑問が浮かびませんか?
使った果物は、食べても良いです。
でも、成分が水に溶けだしているので、味が薄くってあまりおいしくないかもしれません。
その時は鍋に集めて砂糖を追加して煮詰めてジャムにしたり、
ヨーグルトなどに混ぜて食べたりすれば気になりません。
とはいえ、2日以上たってしまったものは、
傷みやすくなっています。
もったいないけど捨ててしまう、という方もいます。
もしも食べるなら1日以内に食べきる。
それを過ぎるなら、捨てる、という風にすればよいでしょう。