日本人の主食のお米。お米からとれる、こめ油にはどんな栄養があるかご存知ですか?
毎日の食事に上手に摂りいれることで、アンチエイジングや冷え性などにも良いと言われています。
その理由や、こめ油の栄養と効能、期待できる効果などについてまとめました。
この記事で伝えたいこと
こめ油とは?どうやって作られるの?
こめ油は、米ぬか油ともよばれ、玄米を白米にするときに出る米ぬかが原材料です。
日本のお米の米ぬかを使ったものが多く出回っています。
時々中国産やタイ産もあります。
ほかの油に比べて、こめ油を作るのは技術が要ります。
その為、ちょっとお値段は高めです。
でも、こめ油だけに含まれる成分γオリザノールのおかげで、
加熱すると独特の甘いかおりがします。
料理やお菓子作りに使いやすく、意外に重宝する油です。
こめ油の栄養と効能~アンチエイジングにも期待
こめ油の成分の特徴的な栄養として、まず1つ目に
米ぬかにだけ含まれるγ(ガンマ)-オリザノールが挙げられます。
γ-オリザノールは、ポリフェノールの一種。
高い抗酸化作用があり、老化を防ぐ働きがあります。
他にも血液中にある悪玉コレステロールを抑える、
自律神経を整える、更年期障害の症状を緩和する、といった効果が期待されます。
もう一つ、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEも豊富。
ビタミンEにも、抗酸化作用があります。
体の中に発生した活性酸素の働きを弱めて、
さびにくい体を作ってくれます。
血行も良くするので、冷え性の人にも良いビタミンなのです。
その他に、植物ステロールという成分も含まれています。
これは、油の食物繊維とも言われていて
悪玉コレステロールを減らす役割があります。
まとめると、
γ-オリザノールとビタミンEの抗酸化作用により、
老化のスピードを緩める、アンチエイジング効果が期待できます。
ビタミンEには、血行を良くする働きも。
指先の毛細血管にまで血液が行けば、冷え性も緩和されるということです。
大さじ1杯当たりのこめ油のカロリーは120カロリーで、
一般的な植物油やオリーブオイルなどと同等です。
油としてはオレイン酸、リノール酸が豊富です。
こめ油の味や香りの特徴は?
こめ油は、米ぬか特有の成分γ-オリザノールが含まれていて、
そのおかげで、加熱すると独特のあまい香りがします。
ごはんを食べた時に感じる、自然な甘みをイメージするとわかりやすいです。
苦味やクセはなくて、あっさりとした味わいです。
料理に使うと食材の良さをしっかりと引き出してくれます。
とろみがあってまろやかなので、生食(ドレッシングなど)でも美味しく食べられます。
こめ油の選び方 圧搾一番搾りが良い
日本で手に入るこめ油は、国産のもののほかに中国産、タイ産があります。
国産のものを選べば、まず安心です。
こめ油は、ノルマルヘキサンという薬品を使って油を作る方法と、
コメを直接絞って作る圧搾法とがあります。
安全なのはもちろん、圧搾です。
こめ油は、製造の表示に「圧搾一番搾り」とあるものを選べば安心です。
おすすめのこめ油
こめ油の食べ方~どんな調理法がいいの
こめ油は、オレイン酸を多く含む油です。
オレイン酸は、酸化しにくく、素材のうまみを引き出してくれる特徴があります。
特に、こめ油は揚げ物におすすめの油と言えます。
例えば、てんぷらに使う油を、
普通のサラダ油ではなく、こめ油に変えてみましょう。
カラッと揚がってサクサクした美味しい天ぷらに仕上がります。
揚げる素材がよりおいしく、また、風味豊かに。
冷めてもべたつかず、いやな油臭さもなく食べられるのもメリット。
コロッケや唐揚げにも最適です。
また、豚肉と相性がバツグン。
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているので、
こめ油で調理することで、リラックス効果や疲労回復効果が期待できます。
もちろん生でも美味しく食べられるので、
サラダにサッとかけたり、あえ物に使ったり。
ドレッシングの材料にしたり、という調理法もおすすめです。
〇こめ油ドレッシング
こめ油大さじ3、酢大さじ1.5、しょうゆ大さじ1.5、塩コショウ
こめ油以外の材料をボウルに入れ、かき混ぜます。
泡だて器で混ぜながら、こめ油を少しずつ入れます。
このドレッシングは、さっぱりしていてちょっと甘めの風味があり、
どんなサラダにも合います。
特にグリーンサラダや、大根サラダと相性◎です。
こめ油の保存方法 賞味期限は1年
こめ油は、開封しなければ賞味期限は1年くらいです。
もし、開封した場合は1、2か月で使いきることを意識すればOKです。
米ぬか自体は、放っておくと腐ってしまいますが、
こめ油は米ぬかに入っているタンパク質や糖質、水分が飛ばされているので、腐る心配はほぼありません。
また、豊富なオレイン酸により酸化しにくいので、保存料は入っていないのが通常です。
開封した場合には、しっかりと蓋をして冷暗所で保存しましょう。
もし、瓶が透明の場合は、布で巻いたりして光が入らない様に注意すると良いです。