ローリエといえば、カレーや肉料理、煮込み料理に欠かせないスパイスとして重宝されてきたハーブの一つ。月桂樹ともよばれてお馴染みですよね。
このローリエ、料理に香りを付けるだけの葉っぱだと思ったら大間違い。ローリエをお湯につけることで、寒い季節の冷えを改善して、体ポカポカの働きがあるってご存知ですか?
ここでは、ローリエ白湯に期待できる効果や超簡単な作り方についてお話します。
この記事で伝えたいこと
月桂樹の有効成分とは?その働きについて
月桂樹(ローリエ)ってそもそも何でしょう?
ギリシャ神話の太陽神アポロンが頭にかぶっている月桂樹の冠をふと思い浮かびます。ギリシャと言えば、地中海。
そう、月桂樹は地中海沿岸を原産とする常緑樹です。
ローリエという名前でも知られていますが、これはフランス語なんだとか。スペイン語ではローレル、英語ではベイリーフと呼ばれます。
スッキリとしてすがすがしい香りがありますが、かじると何とも言えない苦味があり、正直言って、そのまま食べておいしいものではないですね^^;
でも、実は「香り成分」と「苦味成分」に、血の巡りをよくする効果があるのです。
ローリエの有効成分って?
- シネオール
- オノゲノール
- リナロール
- α-ピネン
ローリエの香り成分の代表的なもの。スッキリ爽快なメントールのにおいのもとはシネオールです。ひとの体を作る細胞の中の冷えを感じる部分に働きかけて、熱を作り出す手助けをします。毛細血管まで行き渡って、皮膚温度を上げ、血流をよくしてくれます。
ローリエらしい甘い香りと、強めの苦味の成分。抗酸化作用が高く、血管を拡張させる働きがあります。加熱をしても成分が飛びにくいのが特徴。
みずみずしい香りと苦味をもつ成分。ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、血流を整えます。ストレス解消、リラックス効果もあります。
4つの香りの中で最も「木」らしい香りがします。ストレスを解消する働き、自律神経を整える働きがあります。
お白湯を飲むと良い、と昔から言われているワケ
「お白湯を飲みなさい」と、おばあさんに言われて育った、そんな方もいらっしゃるかも。白湯とは、水を温めて作る飲み物です。沸騰したお湯を少し冷ましたものです。
水分補給のためにお水を飲むよりも、温かい白湯の方が体にやさしく、体の中から温まります。体の中から温めることで新陳代謝も良くなるんです。
昔の人は、自然とお白湯の良さを知っていたのでしょうね。日本だけでなくインドでもお白湯を飲む習慣があったそうです。
実際、お白湯を飲み始めると、ホッコリと体が温まるのが実感できます。
白湯の温かさが、冷えた腸を温め、内臓の働きを活発に。結果的に体全体の血液の流れを良くします。
すると、冷えも改善するし、新陳代謝が活発になることで免疫力にも良い影響があるんです。
月桂樹(ローリエ)+白湯の合わせ技!どんな効果があるの?
血流を促し、皮膚の温度を上げる成分が入っているローリエと、飲むことで体温上昇や冷え開園に役立つ白湯。
この2つの合わせ技で、より高い効果が期待できるのが「月桂樹(ローリエ)白湯」というわけです。
特に真冬は、体をギュッと固くして寒さを防ごうとしますし、動きも鈍くなりますね。外の気温の低さとも重なって、血流が滞りがち。末端がいつも冷えているだけでなく、内臓も冷えてしまいます。
冷えは、便秘や肌荒れの原因にもなるので、しっかりと体の中から温めて冷えを改善することが大切なのです。
ローリエ白湯を飲むことで、体がポカポカ。リラックスできるようになり、肩こりもいつのまにか解消。
腸の働きも良くなり、お通じが良くなるのもうれしい効果です。
ローリエ白湯の超簡単な作り方
ローリエ白湯の作り方はとても簡単。あっという間にできてお手軽なのに、冷えや便秘に良いなんてすごいですよね
材料:ローリエ(1枚) お湯200ml
⇒ローリエ 【国産ハーブ】福井県産 10g
1)ふたがついたティーカップ(耐熱)を用意します。
(↑こちらはインド土産のふた付きチャイカップです^^;)
2)ローリエの葉っぱを1枚の回りに一周、キッチンばさみで切り込みをします。
3)ティーカップにローリエを入れ、お湯を注ぎます。
お湯を注ぐと、ふわっとスパイシーな香りが立ち上ります。
4)ふたをして、5分から10分置くと完成です。
お茶のような濃さは無くて、飲んだ瞬間少しスッとします。後味で、ちょっと辛いスパイスをかいだときのような香りが残ります。ほっこりしますよ。
〇ふたつきティーカップは、かわいらしいものを使うと気分が上がってよいですよ♪
ローリエ白湯の飲み方の目安は?
ローリエ白湯は、思いついたときにサッと作って飲めるのが良いところ
飲む量の目安は1日2杯程度。食後に飲むよりも、寝る前や朝起きたとき、リラックスタイムに飲むのがおすすめです。
会社のデスクにローリエの葉っぱをいくつか忍ばせておいて、仕事の休憩時間に合わせて作って飲むのもいいですね。コーヒーや紅茶の代わりに飲むイメージです。リラックスして、休憩後の仕事がはかどるかもしれません。
ローリエの葉っぱは、使ったらおしまい。食べることはできません。生ごみとして捨てます。
月桂樹プラスα!美容に良いローリエ白湯レシピ
月桂樹と白湯だけでも、冷え、便秘改善に役立ちます。さらに美容効果を高めるためにおすすめのローリエ白湯レシピをご紹介!
- 酢しょうがをプラス
- 黒こしょうを振る
- 白湯の代わりに温めたミルク
月桂樹の血流アップ効果に、さらに体を温めるための酢しょうがをプラスします。
⇒酢しょうがの作り方
ジンジャーパウダーを一振りしてもOK。
黒こしょうは代謝アップに効果的です。ペッパーミルで1、2回、回して振ります。
白湯よりも穏やかな効き目を試したい、冷えが強い方は、白湯ではなく温めたミルクを注ぐのもおすすめ。ミルクの量、ムラし時間は白湯と同じです。